百尺観音像の崩落の状況と修復費用
百尺観音は地域の宝として市民に親しまれ、県内外からも観光客の絶えない相馬市の名所でした。百尺観音は宗教法人ではなく、行政の管理下にもありません。個人がこのような巨大構造物を維持していくのには限界があります。2013年より4代目荒陽之輔が当主となりましたが、当時まだ20代と年若く、経験も少ない青年に大きなものが託される事になりました。
百尺観音復興基金では力を合わせ、知恵を出して崩落を止め、修復し、観音像の前身の完成を目指します。そして百尺観音復興基金は4代目当主をサポートし頑張ってまいります。
まずは現在の観音像の状況を間近からの写真をご覧になって下さい。このページの末尾には修復にかかる費用の概要も説明していますので末尾までご覧になって下さい。
- 震災直前の観音像
(このころからすでに一部モルタルがはがれ、岩盤が露出していた。)
-
震災後の観音像
東日本大震災で左手を失いました。(モルタルのはがれが更に拡大。)これが現在の姿です。
-
モルタルの崩落状況(左ひじ)
もう大きな揺れには耐えられそうにありません。
-
化粧の剥げたお顔が哀れを誘います。
お顔のヒビも太くなってきております。お顔が崩れると大変な事になります。
工事費用について
その前に何とか手当をと思っています。手当と言っても復興基金役員一同で工事作業が出来るわけではありません。建設会社にて足場を組んだ大工事をする事になります。現在の所、相馬市内の建設会社による工事見積もりは以下のようになっております。
-
既存の観音像を補修し耐久性のある仕上がりとする。見積金額 約3,900万円
-
震災で失った左手の復元見積金額 約900万円
-
下半身(お膝、蓮台)の新規掘り進み見積もり未実施
今後とも建設会社とは工事見積の金額については更に交渉してゆくつもりです。
まずは上記1.の工事が急がれます。みなさまのご支援は、この3,900万円に充てようと考えています。